オリーブオイルは食用油の中でもとても人気のあるオイルのひとつですね。

そして単に人気があるだけでなく、健康や美容、ダイエットなどにも多くの効果や効能をもたらせてくれます。

ただしこのような効果や効能はオリーブオイルの中でも最高品質のエキストラバージンオリーブオイルでないと意味がないと言われています。

ですが今あたなの家にあるオリーブオイルは実は偽物かもしれません。

実はエキストラバージンオリーブオイルの基準に達していない商品が日本に出回っています。

また2016年には基準に達していないどころか、偽装された商品が流通された事件もありました。

今回は

  • エキストラバージンオリーブオイルとはどんな油?その基準
  • 日本では本物のエキストラバージンオリーブオイルが少ない理由
  • エキストラバージンオリーブオイルの正しい選び方
  • おすすめ商品

などエキストラバージンオリーブオイルの偽物と本物について詳しく紹介します。

オリーブオイルの種類!エキストラバージンとは?

オリーブオイルの種類

大きく3つに分けられます。

  1. バージンオリーブオイル(一番しぼり)
  2. オリーブオイル(ピュアオリーブオイル)
  3. オリーブポマースオイル(二番しぼり)

※上から順に質が良いオイルです。

そして「バージンオリーブ」にもいくつか種類があり

①エキストラバージンオリーブオイル

最高品質のオイル。

  • オリーブの実の発酵酸度合を示す酸度0.8%以下
  • 官能検査の結果、風味欠陥なし

という基準をクリアしないといけません。

酸度は数値が低いほうが優れている

②バージンオリーブオイル

エキストラバージンよりも風味がやや劣る。

酸度0.8%を超え、2.0%以下

食用としてはこの2種類のバージンオリーブオイルがあります。

実際にはエキストラバージンの違いは

  • 原料の生のオリーブ果実の新鮮度、
  • オリーブ果実が新鮮ではなく、発酵してしまっていたのか
  • オリーブオイルになってからどの程度酸化されやすくなっているか(これを測る化学指標を「過酸化物価」と呼ばれます)

といった、いくつかの理化学的分析と、

人が実際にそのオイルを食して風味を鑑定する「官能検査(味覚試験)」によって決まります。

そしてこれより品質が劣るオリーブオイルに

  • 精製オリーブオイル
  • ピュアオリーブオイル

この2つのオリーブオイルがあります。

精製オリーブオイルはバージンオリーブオイルを科学的に精製したオイル。

味や香りはほぼなく、酸度が0.3%以下。

ピュアオリーブオイルは精製オリーブオイルにエキストラバージンオリーブオイルなどを少量混ぜたものです。

酸度は1.0以下。

このようにオリーブオイルの最高品質は「エキストラバージンオリーブオイル」なります。

これらの等級を決めるのは

オリーブオイルの生産国が加盟する政府間機関「国際オリーブ理事会(IOC)」です。

等級分けは

  • オイルの発酵
  • 酸化の度合いを示す「酸度
  • 理化学的基準(油脂の純度など)
  • 官能検査(オイルを食べて風味に問題ないかを判定する)

これらの調査の結果で決まります。

ただし日本はこのIOCとは別の規格基準で販売されています。




日本のオリーブオイルのあいまいな規格基準

日本はIOCに加盟していないため、JAS(日本農林規格)の規定になります。

日本で販売される食用オリーブオイルの規格基準はJASが定めた酸度が2%以下をクリアした

  • 食用オリーブオイル
  • 酸度0.6以下の精製オリーブオイル

このいずれかです。

ではエキストラバージンオリーブオイルの基準はというと、実はこの法規制がありません。

つまり酸度が2%以下の食用オリーブオイルであれば、IOC基準でみればエキストラバージンとは言えないものでも、日本では「エキストラバージンオリーブオイル」と販売しても問題ないのです。

つまりIOC基準のエキストラバージンより劣るバージンオリーブオイルでも日本の基準ではエキストラバージンとして販売が可能なわけです。

実際に日本の大手メーカーが販売しているエキストラバージンオリーブオイルで商品やホームページにも酸度が記載されていないのであれば世界基準ではなく、日本基準のみクリアしていると判断できます。

ただしそれならば「日本の基準ではなく、IOCの基準をクリアしているエキストラバージンオリーブオイルを買えば良いのでしょ?」思うかもしれませんね。

ですが問題は日本の基準だけではないのです。



世界で蔓延しているオリーブオイルの偽物問題

オリーブオイルを多く生産している国のランキング(2016年)は

  • 1位 スペイン
  • 2位 イタリア
  • 3位 ギリシャ

となっていますが、それならばこれらの国から輸入したものであれば良いのでしょうか?

実は2016年に

オリーブオイルの色だしのために硫酸銅を塗ったオリーブオイル8万5000トンとシリアやトルコ産にもかかわらず「イタリア製」と表示されたエキストラバージンオリーブオイル7千トンが押収されています。

硫酸銅は殺虫材に使用される成分で量によっては死に至る可能性もあります。

しかも偽装オリーブオイルは押収されただけでなく、米国と日本で数千トンが販売されました。

参考記事:硫酸銅まぶしたオリーブや偽オリーブ油を押収、イタリア警察

現在オリーブオイルの価値が上がっている中で供給が需要に追いつかず、特に原料のオリーブが不作の年には良質なものも少ないために、色をつけたり、産地偽装が増えるわけです。

実際に

「そのオリーブオイルは偽物です: 値段が高くても本物はごくわずか」

という本の中でも

「本物」はわずか20%に満たず、残念ながら残り80%程度はすべて「偽物」です。

と紹介しています。

※ちなみに著者(多田俊哉さん)は日本オリーブソムリエ協会理事長

実際にこの著者が都内の有名デパートや高級スーパーで販売しているものを購入したところ、

  • 有名デパートAでは15品中11品が偽物
  • 高級スーパーBでは18品中15品が偽物

という結果となったそうです。

ただし、先ほども紹介したように日本ではエキストラバージンオリーブオイルの規格基準がないので、IOCの基準に満たなくても問題ないですし、

仮に他の油と混ぜた質の悪いオイルや産地偽装されたものでもオリーブオイル業界独特の複雑な流通構造により、本物と偽物と区別することができなくなっています。

となると「国際オリーブ理事会(IOC)はなぜ厳しく取り締まらないのか?」という疑問が出てきますね。

実際にIOCは業界の健全化や透明化に取り組むための品質規格を制定はしたのです。

ですが、業界ではオリーブに向けられた農業補助金が多くの闇の勢力によって私物化されました。

そのためIOCが努力をしても加盟国の政府や官僚たちに取り込まれて、制度の整備ができなくなりました。

これによりIOCはEUなどの加盟国をリードして品質規格制度を運用する実効的な機能を果たすことができなくなり、EUの言いなりの国際機関に成り下がってしまいました。

品質偽装されたオリーブオイルとは?

①オリーブオイルに他の安い油を混ぜてエキストラバージンオリーブオイルとして流通させる

※安い油とは大量生産されているひまわり油や大豆油など

②精製オリーブオイルまたは低いグレードのオリーブオイルを混ぜてエキストラバージンオリーブオイルの表記で売る

③収穫したオリーブ果実が発酵したりカビが生えているのにそのまま搾(しぼ)ってしまう

混ぜ物をした偽装オイルは見た目や成分を分析すればすぐにわかりそうな気がしますが、偽装の技術も進歩しています。

精製オイルを長時間かけて低温でゆっくりと精製処理し、あとで製品を理化学的分析にかけても精製の跡を残さないような技術が開発されています。

※実際、IOCの理化学的分析規格がかなり緩い基準という問題もあります

そして本来ならば低いグレードのオリーブオイルや他の油を混ぜたもの、カビや発酵したオリーブを使用したオイルは風味官能検査をすれば、ほとんどわかります。

ですが実際は緩い理化学的分析を通れば、風味官能検査はほとんど行われず、また行ったとして形だけというのが多いというのが実情です。

ではこのような品質のひどいオリーブオイルはどれくらいあるのでしょうか?

長年オリーブオイルの研究を続けてきたオーストラリアオリーブ協会の前会長ポールミラーによれば、

最大生産国のスペインで作られるオリーブオイルのうち、実際にエキストラバージンに該当するのはたった20%程度しかないとしています。

また、「エキストラバージンの嘘と真実 スキャンダルにまみれたオリーブオイルの世界」の著者である

トム・ミューラーはこの本の中で、

「イタリアの最大生産地プーリア州の生産者の話として、真にエキストラバージンといえるのは全体の2%しかない」と述べています。




エキストラバージンオリーブオイルの正しい選び方

エキストラバージンオリーブオイルのラベルを見ると

  • 最高品質
  • 低温圧搾
  • 〇〇政府公式認定
  • 〇〇機関認定
  • 単一農園
  • 単一品種
  • DOP(地域特産品認証)
  • IGP(地理的保護表示)

といった文字やマークなど、それらしい表記が載っているので、「これは本物!」と思うかもしれませんが信頼はできません。

「生産国の政府認定」のマークであれば信頼してもよさそうなものです。

ですがオリーブオイルの世界では「政府認証」とか「公認」、「公的機関」、「団体」の認証というのはまったくあてになりません。

そもそもIOCが制度の整備ができなくなったのはEUなどの政府や官僚が農業補助金欲しさに邪魔をしたからです。

そのような政府が認定しているものは信頼性が低いと言わざるを得ません。

実際にオリーブオイルの専門家でもはじめて目にするオリーブオイルのブランドはボトルを見ただけでは中身の品質までは、まったくわからないのです。

ではどうやって本物のエキストラバージンオリーブオイルを選べば良いのでしょうか?

それは世界各地で開かれているオリーブオイルの品評会の結果発表をチェックすることです。

ですが品評会の中には「賞」をお金で売ったりするなど、偏った審査結果を出しているところもあるので注意が必要です。

信頼できるものとしては

  • ヘラクレス賞(イタリア)
  • 金獅子賞(イタリア)
  • NYIIOC(アメリカ・ニューヨーク)
  • OLIVE  JAPAN 国際エキストラバージンオリーブオイルコンテスト

などがありますが、

やはり日本で開催されいる「OLIVE JAPAN」のコンテストがおすすめです。

東京の二子玉川で2012年から毎年春に開催される日本オリーブオイルソムリエ協会(OSAJ)が主催するコンテストです。

日本流の厳格で公正公平な審査を行うことと、「オリーブオイルソムリエ」という生産者側ではなく、消費者側に立って視点で開催される世界でも唯一のコンテストです。

そのコンテストで最優秀賞や金賞、銀賞を受賞したものがおすすめです。

おすすめのエキストラバージンオリーブオイル

オロ デル デシエルト クパージュ

生産地:スペイン・アンダルシア州

品種:ピクアル、オヒブランカ、アルベキーナ

オイルの特徴:「若草のようなフレッシュな香りと際立つ苦み、辛みのバランスが抜群!」

OLIVE JAPAN2017年最優秀賞受賞。

スペインのアンダルシア州の日照時間はヨーロッパ最長クラス。

また周囲を山々に囲まれ冬の寒さは厳しいので、病害虫を自然に制御することができます。

そのようなオリーブ栽培に適した自然環境の中で、農薬や化学肥料を使わない有機栽培が行われています。

そして驚異的な新鮮さ「酸度0.1%」のオリーブオイルなのです。

枝から離れた瞬間から酸化が始まるオリーブの実ですが一社製造だから叶う、手摘みでの収穫と4時間以内の低温圧搾で、奇跡的な酸度が実現できました。

注文を受けてから瓶詰めして、フレッシュな状態で日本に空輸というこだわりようです。

栄養たっぷりのオリーブの実の恩恵を、そのままお召し上がりいただけます。

オロ・デル・デシエルト250ml(アマゾン) 

オロ・デル・デシエルト 250ml(楽天市場)

まとめ

最高品質のオリーブオイルであるエキストラバージンオリーブオイルは

  • オリーブの実の発酵酸度合を示す酸度0.8%以下
  • 官能検査の結果、風味欠陥なし

というIOC(国際オリーブ理事会)の基準をクリアしないといけません。

ですが日本はIOCに加盟していなく、またエキストラバージンオリーブオイルの基準を設けていないため、品質の悪いオリーブオイルをエキストラバージンとして販売しても取り締まることはできません。

また、そもそもスペインやイタリア産などの国のエキストラバージンオリーブオイルでも偽物が多いというのが現状です。

偽物を商品のラベルだけを見て判断するのは不可能と言われています。

そこで本物のエキストラバージンオリーブオイルを選ぶのはオリーブオイルの品評会で受賞したものがおすすめです。

中でも日本で毎年行われている「OLIVE JAPAN」のコンテストは信頼ができる大会ですので、そこで選ばれた商品を購入するようにしましょう。

OLIVE JAPAN2017最優秀賞

オロ・デル・デシエルト250ml(アマゾン) 

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オリーブオイルには健康や美容、そしてダイエットにもおすすめと言われていますが、それは本物のエキストラバージンオリーブオイルを摂った場合です。

オリーブオイルは産地やオリーブの品種などで味や風味が変わります。

ぜひ自分に合った本物のオリーブオイルを見つけてくださいね。

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